SGオーシャンカップとは
- 開催日程:7月21日〜26日
- 開催場:ボートレース鳴門
- 優勝賞金:3300万円
- 選手選出基準:G1、G2での優勝戦得点上位者。
※G1、G2で結果を残さないと出場できないレースでありSG戦の中でもレベルが高いと言える。
オーシャンカップは1995年に制定され、1996年から施行された国民の祝日でもある「海の日」を記念して創設されたSGレース。
そのため正式名は「海の日記念オーシャンカップ競走」だ。
今年で25回目を迎えるが、1996年に住之江で開催された記念すべき第1回覇者はモンスターと呼ばれた野中和夫選手(現在は引退)。
2コースからのまくり圧勝劇だったが、2着に入ったのがオーシャンカップ最多のV4を誇る当時26歳の王者・松井繁である。
ただ、オーシャンカップ男と言えば石野貴之の名が真っ先に浮かぶだろう。
石野は2010年丸亀のオーシャンカップでインから豪快逃げを決め、SG初優勝を飾ると2015年三国、2016年鳴門と連覇し通算3V、さらに2012年尼崎、2018年若松にも優出と、この大会での相性は抜群。
昨年はグランプリ王者に輝いており、今節も熱視線を注がれる1人だろう。
そして峰竜太選手も2017年丸亀のオーシャンカップがSG初Vで、これをきっかけに一気にスーパースターへと駆け上がった相性のいい大会である。
チャレンジカップの次に新しいSGレースだが、常にボートレース史に残る名勝負が繰り広げられてきている。
今節も豪華メンバーが出そろって、今まで以上の名勝負が十分に期待できるだろう。
過去のSGオーシャンカップ優勝選手と開催場
- 第24回 オーシャンカップ 開催日 2019/7/15 常滑 競艇場 瓜生 正義 選手
- 第23回 オーシャンカップ 開催日 2018/7/16 若松 競艇場 毒島 誠選手
- 第22回 オーシャンカップ 開催日 2017/7/17 丸亀 競艇場 峰 竜太選手
- 第21回 オーシャンカップ 開催日 2016/7/18 鳴門 競艇場 石野 貴之選手
- 第20回 オーシャンカップ 開催日 2015/7/20 三国 競艇場 石野 貴之選手
- 第19回 オーシャンカップ 開催日 2014/7/21 丸亀 競艇場 吉田 拡郎選手
- 第18回 オーシャンカップ 開催日 2013/7/28 若松 競艇場 松井 繁選手
- 第17回 オーシャンカップ 開催日 2012/7/22 尼崎 競艇場 井口 佳典選手
- 第16回 オーシャンカップ 開催日 2011/7/18 蒲郡 競艇場 佐々木 康幸選手
- 第15回 オーシャンカップ 開催日 2010/7/19 丸亀 競艇場 石野 貴之選手
前検日/モーター抽選結果:SGオーシャンカップ鳴門ボート
鳴門競艇場注目モーター66号機,11号機,13号機
- モーター番号 11 2連対率:55.1%
使用者:遠藤エミ選手
温水パイプが外れても柳瀬興志、竹之内極が使用して連続優出。
極めつけは6月の67周年で岡崎恭裕が8戦6勝で優勝。
この時点でエース機としての風格!!
その後、2節使用され優出はならずも、中田元泰はオール3連対でシリーズをまとめた。
- モーター番号 66 2連対率:45.7%
使用者:徳増秀樹選手
初おろしで鈴木勝博が4日間の短期決戦ながら予選から2着を並べ、優勝戦は6コースから準優勝。
67周年では横澤剛治が使用し、2着を5本並べて優出。最後は3着争いに敗れたが、連日舟券に貢献。
7節使用して5節がA級レーサーが使用しており、乗り手の影響は否めないが、結果は残しており2着回数が突出しているのが特徴のモーター - モーター番号 13 2連対率:47.8%
使用者:須藤博倫選手
2節目に使用した茶谷信次が準優までオール3連対をキープして優出。
5月2節目に和田兼輔が「行き足がよくてイン向きの足」と優勝している。
温水パイプが外れて以降は優出こそないが、67周年で山本隆幸が「行き足から伸びがいい」とシリーズを盛り上げた。
現状は伸び型のセッテイングが多く見られ素性は悪くないようだ。
SGオーシャンカップドリーム戦
- 1号艇桐生順平選手
特別競走なら毎月優出を外さない安定感
昨年は住之江周年と福岡周年で優勝している。
初日に上位着を獲れば、そのまま突っ走る。
予選得点率1位、準優1号艇、優勝戦1号艇が必勝パターンである。 - 2号艇田村隆信選手
16年のオーシャンカップ、17年のグラチャンに出場できなかった悔しさを、このシリーズで晴らす。
「鳴門の水面は伸び型に仕上げて攻撃的な走りをしたほうが良い」と作戦も立てた。 - 3号艇峰竜太選手
5年連続年間勝率1位、4期連続勝率1位。誰が見ても「現役最強」は間違いない。
走る前から相手にプレッシャーを与える。
かつてのランナ戦のように左側に体重をかける「峰ターン」は誰も真似ができない。舳先がターンマークへ向くスピードが違うので、どんなに不利な態勢でも抜け出してくる。 - 4号艇瓜生正義選手
今ではSGトップ級の選手がやる、ターンの直後に舳先を持ち上げる「ウィリー」。
そのモデルになったのが瓜生のターンである。
ベテランと呼ばれる世代になっても挑戦者の気持ちを失わない。 - 5号艇松井繁選手
6月大村周年のときのこと、予選落ちした松井は準優日に4Rと12Rの一般戦回りだった。
「諦めない」と簡単に言うが、それをいつでも平然とやってのける。
最善を尽くす松井から目が離せない。 - 6号艇井口佳典選手
井口といえばスタートのイメージだが、16年前期から4年間にフライングをしたのがわずか1本しかない。
自ら「ぶち込み宣言」を封印して、「毎年グランプリに乗る」と目標を変えている。
一発勝負よりも長期安定を志す。外枠でも冷静に対処する。
ボートレース鳴門水面特性
小鳴門海峡に面した海水の水面だが、防波堤があるので大きな波やうねりはない。
形状がスタートラインから1マークへ向けて内側へ狭くなっており、隣の艇との間隔が狭いので差しが狙いにくく、インコースがすごく難しい水面である。
グレードレースでもイン逃げがなかなか決まらず、まくりを狙う選手が多くなる傾向にある。
隣の艇がまくれば差せるが、まっすぐ走って差すのが難しい。
2コースなら1コースの艇が飛び出て差しが決まることもあるが、4コースの差しはとくに難しい。
伸び型にして、スタートを決めて、まくる、というシンプルなスタイルが決まりやすく、コース不問で勝負できるレース場である。
水質は海水なので干満差がある。
干潮ならまくり、満潮ならインが有利。
満潮時は乗りにくく、レースも荒れやすい。
満潮時でも水位の上昇中と下降中では全然違って、下がってきているときのほうが断然乗り心地がいい水面である。
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