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最も軽い競艇選手、樋口由加里さん!競艇最低体重47kgの世界で増量+重量調整のハンデに立ち向かう

樋口由加里さんのプロフィール:増量+重量調整のハンデ

登録番号 4501
生年月日 1988/01/19
身長   145cm
体重   41kg
血液型  B型
支部   岡山
出身地  岡山県
登録期  102期
級別   A1級

勝率 6.36 2連対率 45.30%
3連対率 64.47% 出走回数 152回
優出回数 4回 優勝回数 0回
平均スタートタイミング 0.16 フライング回数 1回
出遅れ回数(選手責任) 0回 能力指数 54
1着 24.3%(37回) 2着 21.1%(32回)
3着 19.1%(29回) 4着 17.8%(27回)
5着 11.8%(18回) 6着 5.3%(8回)

樋口由加里選手の戦歴

やまと競艇学校時代、リーグ戦勝率4.29(準優出以上なし)の成績を残した。
2008年5月15日   児島競艇場でデビュー(6着)
2008年11月22日 徳山競艇場での「ボートピア呉徳山開設16周年記念 瀬戸の海王決定戦」4日目1Rで初勝利(69走目)。
2011年1月19日   鳴門競艇場での「第30回スポーツ報知杯競走」で初優勝。
2012年2月28日   多摩川競艇場での「G1第25回女子王座決定戦競走」にG1初出場。4日目1RでG1初勝利を飾っている。

ボートレースは男性選手と女性選手が同じレースに出走して競うスポーツだである。
そのため男性選手は51kg、女性は47kgの「最低体重制限」が設定されている。
男性選手のほとんどは51kgに近づけるために徹底的な減量を行う一方、身長の低い小柄な女性選手ほど、食事やトレーニングで体重を増やす“増量”の苦しみを味わっている。

レース前の体重測定で数字が最低体重制限を割り込んでしまった場合、レーサーは重量調整用の重りを付けた着衣、通称“オレンジベスト”を身に着けなければいけない。
重りの付いたベストがボートの操縦に与える負の影響は非常に大きく、わずか500gの重量ですら着用を嫌がる選手もいるのである。

樋口由加里選手は、女性レーサーの中でもかなり小柄な選手である。
レーサーになる前の体重は40kgあるかないかで、現在も増量を意識していない時期の体重は43kg程度だという。

最低体重47kgまで、4kgも増量するのは現実的ではない。
そこで、樋口選手はオレンジベストを着ることを前提に、コンディションが許す範囲の増量でレースに臨んでいる。
現在の指標は体重45kg、重量調整が2kgという事になる。

「以前に食事だけで47kgまで増量させたのですが、ただ単に太っただけで、レースで身体が思うように動かなくなってしまったんです。試行錯誤した結果、重りは2kgまでは平気だという結論に至りました。さらにベストが重くなると操縦に影響が出てしまうので、意地でも体重は45kgを守っています。今までは食事だけで体重を調整していましたが、最近は筋力トレーニングを加えるようにしました。ある程度の筋肉を付けることで、体重が安定するようになりましたね」

と語っている。

樋口由加里選手のグレード別成績

グレード 出場節数 出走数 1着数 勝率 1着率 2連対率 3連対率 優出 優勝 平均ST 平均ST順
SG 0 0 0 0.00 0.0 % 0.0 % 0.0 % 0 0 0.00 0.0
G1 16 127 12 5.19 9.4 % 22.8 % 35.4 % 0 0 0.15 3.1
G2 11 96 9 5.08 9.3 % 20.8 % 35.4 % 0 0 0.16 3.4
G3 89 864 194 5.83 22.4 % 40.1 % 59.9 % 14 2 0.17 3.0
一般 182 1708 330 5.39 19.3 % 36.0 % 52.4 % 37 3 0.17 3.0
総合 298 2795 545 5.51 19.5 % 36.2 % 53.4 % 51 5 0.17 3.0

直近の出場予定

  • 2020/02/12~2020/02/17
    宮島競艇場 第63回中国地区選手権
  • 2020/02/22~2020/02/27
    児島 オールレディース 第31回瀬戸の女王決定戦
  • 2020/03/03~2020/03/08
    鳴門 第4回レディースオールスター
  • 2020/03/12~2020/03/17
    蒲郡 オールレディース 第10回 夜の女王決定戦

先輩レーサーのテクニック、ノウハウを活かせない体格

ボートレースでは、体重が軽いほどボートの接水面積が少なくなり、水の抵抗が減って加速しやすくなる。
それだけを考えれば、体重が軽い女性レーサーのほうが良い条件でレースを走れるはずだが、そのアドバンテージには代償がある。

もっとも顕著にマイナス面が現れるのは、やはりターンである。

ボート内の着座位置の関係で前方に重心がくるため、軽量選手はターン時に船体が安定しづらいのだ。
そもそも女性レーサーはボートをコントロールする力が男性選手に比べて弱い。
小柄な樋口選手にはそのハンデがより一層大きく降りかかる。
ボートレースでは全てのレーサーが同じサイズのボートに乗るため、平均的な身長の選手が身につけた一般的なテクニックやノウハウのほとんどは、樋口選手のような小柄な選手には当てはまらないのである。

「身長が低いことによって『やりにくい』ことはたくさんあります。他の選手と同じ位置に座ったらハンドルに手が届かないし、体重移動ができる範囲も狭い。でも、だからといって『できない』とは言いたくない。モンキーターンも最初は全くできませんでしたが、何度も練習して少しずつ立ち上がれるようになりました。身体的には不利でも、継続によって克服できることは少なくありません」

2008年のデビュー以来10年間、コンスタントに結果を出し続けてきた樋口選手だが、まだまだ身に着けるべき技術がたくさんあるという。
2019年の5月22日の大村競艇場で、オラレ志布志開設10周年記念競走6Rで500勝達成を達成している。

 

樋口由加里さんの今後の課題

これからもトップレーサーと渡り合うため、自らの長所である「軽さ」を活かす走りを研究する。

「身体が小さい私は、ボートに乗るための方法論が他の選手と違っているんです。同じ土俵で勝つには、まったく新しい『樋口の乗り方』を見つけなければいけない。自分に合った乗り方や私だけのベストなターン技術が見つかれば、トップの選手とも対等に戦えるようになる。それに、本来この体重なら直進のスピードがもっと出るはずなんですよ。身体的なメリットをどう活かすのか。さらに上を目指すために、私がクリアしなければいけない大きな課題です」
万事屋

オレンジベストを着ることを前提に、コンディションが許す範囲の増量でレースに臨んでいるボートレーサーは数少ない。

他の選手を見て学ぶ以上に、自分自身のことをしっかりと研究分析し、自分だけのフォームを確立している樋口由加里選手はすごいと言わざるおえない。