第34回グランプリシリーズの初日のトライアルは大荒れで始まった。
住之江競艇場はインが強いと有名であるが、そんな傾向を無視するがごとく、グランプリトライアル1st初日の11R12Rは、2レース共に万舟券であった。
返還こそなかったものの、落水、転覆、エンスト、妨害と令和初の2019年グランプリは、例年よりも選手の気持ちが前面に出ているといえる。
第34回グランプリ初日トライアル1stの結果
波乱の初日の結果以下のような競争得点となった。
2日目のレースで、上位6名がトライアル2ndの出走権を手にすることができるのである。
- 1位:田村隆信14点 1着
- 1位:平本真之14点 1着
- 3位:井口佳典12点 2着
- 3位:池田浩二12点 2着
- 5位:白井英治11点 3着
- 5位:菊地孝平11点 3着
- 7位:徳増秀樹8点 5着
- 8位:馬場貴也2点 4着(減点7により)
- 9位:太田和美0点 落水
- 9位:今垣光太郎0点 落水
- 9位:茅原悠紀0点 エンスト
- — :柳沢一 妨害 (減点99)
正直、こんなグランプリは誰も想像できなかっただろう。
正直、グランプリの勝ち上がり方式上、1レースで得点0点だった場合、ほぼトライアル2ndの可能性はなくなる。
可能性としては、『2日目に同じく得点0の人が出で、尚且つ自分が1着』という位でやっと可能性が出てくるのである。
得点順位8位からの5名は、正直もう2日目でわざわざ無理な走りはしないだろう。
よって実質、徳増選手までの7人で、トライアル2ndの6艇を争う形となった。
グランプリ初出場の徳増選手は、初日好スタートを決めたものの、1マークでターンで流れてしまった。
緊張が映像からでも感じられる走りであったが、2日目は勝負の1レースになる。
6号艇から見事1着に輝いた平本真之選手は、今年グランプリの穴選手となるだろう!!
勝負所で思い切りのいい走りを見せてくれた。
前検タイムもよく今日も舟券に絡んでくるだろう。
では、注目のグランプリトライアル1st2日目、トライアル2ndをかけた11R,12Rを早速、見ていこうと思う!!
第34回グランプリ2日目12Rトライアル1st
1号艇:菊地孝平 選手
2号艇:柳沢一 選手
3号艇:徳増秀樹 選手
4号艇:太田和美 選手
5号艇:平本真之 選手
6号艇:池田浩二 選手
展示タイム
まず、1番時計を出したのが1号艇菊地孝平 選手であった。
以下は下記の通りである。
- 1番時計 1号艇:菊地孝平 選手
- 2番時計 3号艇:徳増秀樹 選手
- 3番時計 4号艇:太田和美 選手
- 4番時計 6号艇:池田浩二 選手
- 5番時計 2号艇:柳沢一 選手
- 6番時計 5号艇:平本真之 選手
展示タイムでは、1号艇菊地孝平 選手であった。
初日は大荒れであったが、2日目は2nd出場のために得点を持っている選手は堅実な走りになるだろう。
グランプリ出場経験がある選手ほど、無理をせずにいつも通りの力を発揮するだろう。
今回は、得点0の選手出走するため、その選手が一発を狙ってくるかもしれない。
どちらにせよ、1周1マークで決着と見ていいだろう。
前検日のタイムを早い順に並べると、
- 2号艇:柳沢一 選手 6.73
- 4号艇:太田和美 選手 6.75
- 5号艇:平本真之 選手 6.79
- 3号艇:徳増秀樹 選手 6.81
- 1号艇:菊地孝平 選手 6.81
- 6号艇:池田浩二 選手 6.85
2号艇の柳沢一 選手が前検日で好タイムを記録しているが、初日では妨害により99てんの減点をもらっている。
2号艇とは言え、初日でも1号艇から1マークで落水していることからも、2日目では1マークで勝負をかけたターンは期待できなそうである。
レース結果:第34回グランプリ2日目11Rトライアル1st
それでは、第34回グランプリトライアル1st:2日目11Rレーススタート

全艇無事にスタートを切った。
1号艇の菊地孝平選手がインから好スタートを切った。
しかし、初日コンマ02秒を叩き出していた菊地であったが、コンマ16と自身の平均スタートコンマ11よりも遅いスタートあった。
コンマ16秒で6艇野中で1番のスタートを切ったというのだから、どれだけ選手たちが保守的になっているのかが窺えるだろう。
2号艇の柳沢一選手がコンマ24と凹んだ状況となった。
やはり初日の妨害による減点で、本人の中でのグランプリは終わってしまったのか。
ダッシュ勢である太田和美選手は、コンマ17とまずまずのスタート、まくりは厳しそうである。
1マーク直前の隊形を見ていこう!!
ここでは行き足が威力を発揮していく!!

2号艇が凹んだスタートとなった事で、3号艇の徳増秀樹 選手の1マークへの進入に自由度がます形となった。
1号艇は、半艇抜けているため、落ちついてイン逃げを慣行できる体制である。
3号艇のカベであるため、4号艇のまくりは、依然として厳しい状況である。
まくり差しを狙わざる追えない状況と言えるだろう。
1マークの攻防戦に入って行く。
3号艇は3コース定番のまくりを選択し4号艇は3号艇の動きを見てから差しを選択していった。
1号艇の菊地孝平選手は、ツケマイもなくしっかりとイン逃げができる体制になった。

1マークの立ち上がりである。
選手が2号艇よりも更に鋭く差しで決めた。

スタート遅れた2号艇はどうしても後手に回らざる追えない状況と言えるだろう。
1号艇が綺麗にターンを成功しアクシデントがない限りこの時点で1着は盤石である。
この段階では、インについた4号艇太田和美選手が優勢である。
2マークの攻防戦に入って行く。
1号艇の1着は確実となり、2着争いに3号艇と4号艇が絡んでいる。
グランプリ初出場の徳増選手が2着となれば、2nd出場可能性がグッと上昇する。
3号艇は、差しを選択。
しかしこれが命運を分けることになった。
6号艇池田浩二選手がインに飛び込んできた事で、3号艇が思うようにスロットルを開けられない状況となってしまった。
4号艇の太田和美選手が2着を堅いものとした。
3,6号艇がもたついている間に、5号艇平本真之選手がインに飛び込んできた。
昨日1着をとっているだけに、思い切りのいいターンであった。
2周目1マークの攻防戦。
3号艇が必死に食らいついて行っている。
2周目2マークでもいまだに徳増選手はあきらめていない。
2周目2マークで見事に差しを決めてインについた徳増選手がついに、5号艇を捉えた。
最終周1マークの攻防戦がアツイ!!
今度は、5号艇が3号艇に差しを慣行。
昨日の勢いのまま、気持ちの乗ったターンであった。
再び、インは半艇抜けて、5号艇の平本真之選手。
最終周2マークの攻防戦

伸び足の良かった平本真之選手がマージンを大きくして最終ターンを迎えた。
この辺りは、住之江競艇場の実力が出た勝負に感じた。
徳増選手は終始ターンで悩まされるレースとなってしまった。
このまま、危なげなくターンしレースは終了。
結果は、3連単1-4-5 4番人気1,460円となった !!
インが強いとされる住之江でグランプリ3レース目にして1号艇がきた。
展示タイムが良かった4角の4号艇の太田和美 選手が続いた。
初日1着、2日目3着となった、1号艇菊地孝平選手と6号艇平本真之選手はこの時点でトライアル2nd出場が確定した。
第34回グランプリ2日12Rトライアル1st
1号艇:茅原 悠紀選手
2号艇:田村 隆信選手
3号艇:井口 佳典選手
4号艇:今垣 光太郎選手
5号艇:白井 英治選手
6号艇:馬場 貴也選手
展示タイム
まず、1番時計を出したのが2号艇田村隆信選手であった。
以下は下記の通りである。
- 1番時計 2号艇:田村 隆信選手
- 2番時計 3号艇:井口 佳典選手
- 3番時計 5号艇:白井 英治選手
- 4番時計 1号艇:茅原 悠紀選手
- 5番時計 6号艇:馬場 貴也選手
- 6番時計 4号艇:今垣 光太郎選手
11R同様に無理をしないレース運びとなりそうである。
特に、初日、2日目と両日で1番時計を叩き出している田村 隆信選手は、1着を狙う走りではなく2枠から確実に舟券に絡むレースを展開してきそうである。
初日でエンストしてしまった1号艇茅原悠紀選手は、今大会では前検日から含めて好タイムを出せていない。
1号艇というアドバンテージを生かしてここは1着をとっていきたいところである。
それでは、第34回グランプリトライアル1st2日目12Rレーススタート
1号艇がやや前に出ているが、スタートは、1号艇がコンマ16と堅実なスタートであった。
それ以外の選手もコンマ19,20で並んだ状態でのスタートとなった。
11R同様に、昨日とは打って変わって守りに入ったスタートとう印象である。
1マークの攻防戦を見ていこう
2号艇がまくり、3,4号艇が差しを狙ってきた。
5号艇は、まくり差しを狙っているようだが、前が空いてなくやや厳しいといった状況である。
1号艇が無難にターンを決めてイン逃げ濃厚に。
回り足の良かった4号艇今垣光太郎選手の差しが決まり2着争いで優位にたったか。
2号艇がアウトながらも優勢。
2マークでツケマイで2着を確定させてくるかがポインとである。
4号艇はツケマイを回避してか早めのターンで2号艇を牽制。
しかし、今大会かなり調子の良い2号艇田村選手は落ち着いて差してきた。
2周目1マークの攻防戦
直線でしっかりと伸びてきた2号艇が2艇身ほどリードして1マークへ。
アウトからの進入により、4号艇も差すのが厳しい状況になっている。
2号艇がさらにリードを伸ばして2着を手にした。
4号艇以下は、各3艇身ほど、付かず離れずのままとなり4号艇今垣光太郎選手が3着となった。
結果は、3連単1-2-4 8番人気2,290円となった
5号艇の白井英治選手は、11Rで4着となった徳増選手と実質トライアル2ndをかけた戦いもしていたのである。
11Rが終わった時点で徳増選手の得点は、17点のため完走できればトライアル2ndの切符を手にすることができるよいう条件で戦っていた。
トライアル1stでは、予想通り無理はせずに最低限の仕事をしたと言った印象であった。
勝負所は、トライアル2ndの初日だろう。
いよいよ、3日目からグランプリが本格的に暑くなってくる!!
11R12R共に注目である!!
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