東海のスリットモンスター:野中一平選手

生年月日 1994/10/17
身長 161cm
体重 54kg
血液型 A型
支部 愛知
出身地 岐阜県
登録期 115期
級別 A2級
勝率 | 6.10 | 2連対率 | 38.10% |
---|---|---|---|
3連対率 | 60.95% | 出走回数 | 105回 |
優出回数 | 2回 | 優勝回数 | 0回 |
平均スタートタイミング | 0.13 | フライング回数 | 1回 |
出遅れ回数(選手責任) | 0回 | 能力指数 | 55 |
1着 | 17.1%(18回) | 2着 | 21.0%(22回) |
3着 | 22.9%(24回) | 4着 | 18.1%(19回) |
5着 | 15.2%(16回) | 6着 | 4.8%(5回) |
115期の卒業記念レースを優勝し、鳴り物入りでデビューしたのが、この野中一平である。
持ち前のド根性と抜群のスタート勘で頭角をあらわし、2018年7月の江戸川で準パーフェクトのド派手な初優勝を飾り、続く9月にも芦屋で2コースまくりを決めて2度目の優勝。
一躍脚光を浴びた。
2019年前期には初のA1級昇級。
地元蒲郡と常滑の周年記念に出場している。
ただ、このときは同期の仲谷颯仁が常滑で優出をあげている一方で、野中は記念常連レーサーにコテンパンに打ちのめされている。
GⅠ初勝利の水神祭はあげたものの、力の差を見せつけられた格好に。
すでにGⅠを優勝している仲谷との差も鮮明となり、その後も野中は苦戦を強いられる事になった。
2019年後期はまさかの2階級降級でB1級に。
野中にとって昨年は苦しい1年だった。
しかし、その経験がこれからの野中一平を支えていくことは間違いない。
最大の武器である「抜群のスタート感覚」はルーキー世代ではトップ級。
艇界全体でも五指に入ると言っていい。
近況は、このスタート勘と一撃まくりの威力が増しており、まさにスリットモンスターと言うべき姿を発揮している。
確実に復調が感じられるのだ。
ひとつの壁を乗り越えてきた野中のスリット攻勢に注目である!
持ち前のスタート勘で魅了:内山峻輔選手

生年月日 1994/12/22
身長 175cm
体重 56kg
血液型 A型
支部 東京
出身地 東京都
登録期 119期
級別 B1級
内山峻輔は、やまと学校(現ボートレーサー養成所)時代はいわゆる“劣等生”だった。
デビューした後も、スタート勘は秀でていたものの、レースで見せ場を作るシーンはあまり見られず。
バックでいい位置に抜け出しても、道中で抜かれることが多かった。
しかし、昨年の夏場からは確実に走りっぷりに成長が見えてきた。
今までは簡単に抜かれていた場面でも、その後の展開を見据えて握りマイに出てみたり、きっちり差してみたりと競り勝つ場面も増えてきた。
また、持ち前のスタート力を活かしての1マークでのまくりが流れた場合も、しっかりと道中で着をまとめるようにもなってきた。
その結果、勝率もアップしてきている。
- 2019前期適用勝率 2.23
- 2019後期適用勝率 3.00
- 2020前期適用勝率 4.21
万事屋 この1年半で2点も伸ばしているのだ。
これで自信がついたのか、全速でスタートを決めているレースも増えており、1マークで主導権を握るシーンも増加中である。
これで攻撃力に磨きをかければ、さらに成績を上昇させることだろう。
進化著しい道産子アスリート:孫崎百世選手

生年月日 1988/10/23
身長 154cm
体重 46kg
血液型 A型
支部 滋賀
出身地 北海道
登録期 119期
級別 B1級
勝率 | 4.37 | 2連対率 | 20.60% |
---|---|---|---|
3連対率 | 38.09% | 出走回数 | 63回 |
優出回数 | 0回 | 優勝回数 | 0回 |
平均スタートタイミング | 0.18 | フライング回数 | 0回 |
出遅れ回数(選手責任) | 0回 | 能力指数 | 46 |
1着 | 11.1%(7回) | 2着 | 9.5%(6回) |
3着 | 17.5%(11回) | 4着 | 22.2%(14回) |
5着 | 17.5%(11回) | 6着 | 20.6%(13回) |
プロスキーヤーから看護師に、そしてボートレーサーへと華麗なる転身を遂げてきたのが北海道出身、滋賀支部の孫崎百世である
- 27歳でボートレースの世界へ
ボートレーサーを志す人間はすべて福岡県柳川市の「ボートレーサー養成所」へ向かう。
応募資格は中学校を卒業した15歳以上30歳未満の男女に与えられ、厳しい試験を乗り越えられる者はごくわずかである。
1年間にもおよぶ訓練を受ける入所者の平均年齢は20歳前後で、ほとんどが男性。
そこに、27歳で足を踏み入れたのが孫崎百世である。 - 孫崎百世、現在31歳。
彼女は中学校卒業後、ニュージーランドの高校へ進学し、帰国後すぐに看護学校へ入学。
京都府で4年間、看護師として働いた後、ボートレーサー養成所の門を叩いたという異色の経歴の持ち主である。
中学時代はアルペンスキーで活躍し、大学時代からもプロスキーヤーとして活躍していた彼女が、ボートレーサーを志したきっかけとは
孫崎百世がボートレーサーを志したきっかけとは
「将来に悩んでいたとき、知り合いのボートレーサーの方に、レースの世界に誘ってもらったんです。それまであまり馴染みはなかったのですが、養成所について調べていたら年齢制限がある事を知って。そこで「これって今しかできないことだ!」と一念発起し、受験を決めました」と、語っている。
看護師の仕事をしながら養成所の入学資金のためのアルバイトをし、寝る間を惜しんで筆記試験の勉強をしていた孫崎選手。
全力を尽くしたのにも関わらず、初めての挑戦は筆記試験で不合格。
悔しさで2〜3カ月立ち直れなかったが、親にも同僚にも相談せず、1年後、2回目の試験へ挑戦し、27歳で見事合格を手にした。
過去を振り返ると、
「養成所の生活では、まず社会人としての経験や身につけた考え方を全て捨てることから始めました。訓練生としての1年間はいろんな葛藤がありましたけど、もし今、当時の自分に声をかけるなら「挑戦する価値があるよ」と伝えます。良い時も悪い時もあるけど、今はやっぱりボートレースが好き。本当にいい仕事に巡り合えたなって思います」と語っていた。
選手としての腕前よりも知名度や人気が先行していた孫崎選手。
近況は走りにも進化がみえてきて成績がアップし、先行していた人気を、舟券に貢献するという意味での人気に変えてきている。
主戦場はもちろん女子戦だが、今までは差しやまくり差しを多用してきていたものが、近況はいち早く握る戦法に徹している感がある。
現代ボートレースの攻め筋は3コースや5コースの奇数コースというのがセオリー。
しかし孫崎は、内側の艇が同格あるいは格下選手の時には、4コースや6コースからでも先攻めの握りマイを見せている。
そして結果も出るようになってきた。
11月の平和島では男女混合戦を走っているが、男子相手にも4コースや6コースから握りマイで外を攻める走りを見せていた。
また、ターン自体にも進化が見える。
初動を掛けた位置から、もう一度グッと前に艇を押し出してから旋回していくのだ。
この走りの変化と進化が、今年の女子戦でもさらに上昇していけば、A級昇級は目前のはず。
あとはスタート勘を磨いていけば、確実に勝率アップするだろう。
2020年の初の出走はボートレースレディースVSルーキーズバトルである。
新年に入ってからの1ヶ月間でしっかりと休養は取れている。
2020年好スタートを切れるか注目である。
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